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	<title>想定問題</title>
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	<description>建設技術者育成支援サイト</description>
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		<title>【R7技術士試験対策】建設必須科目の過去問分析と出題テーマ想定</title>
		<link>https://onowith.onokatsuhiro.com/r7sotei_hissu/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[onokatsuhiro]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 13 May 2025 08:36:09 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[筆記試験]]></category>
		<category><![CDATA[必須科目Ⅰ]]></category>
		<category><![CDATA[想定問題]]></category>
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					<description><![CDATA[建設部門必須科目Ⅰの過去6年の出題傾向を分析し、その結果から今年度の出題テーマを想定します。想定問題も2問掲載していますので受験対策の参考にしてください。 &#160; 目次 問題文の構成は昨年までと変わらないはず過去6 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>建設部門必須科目Ⅰの過去6年の出題傾向を分析し、その結果から今年度の出題テーマを想定します。想定問題も2問掲載していますので受験対策の参考にしてください。</p>
<p>&nbsp;</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number-detail toc-center tnt-number_detail border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">問題文の構成は昨年までと変わらないはず</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">過去6年間の出題テーマを分析した結果</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">不都合な社会情勢に関連する未出題テーマを想定</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">複合災害への対応をテーマとした想定問題</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">インフラ再構築をテーマとした想定問題</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">問題文の構成は昨年までと変わらないはず</span></h2>
<p>必須科目Ⅰの問題文は、過去6年のいずれも前文と(1)～(4)の4設問で構成されています。この問題文構成は、今年も変わらないはずです。</p>
<p>前文には、日本の社会情勢と社会ニーズが書かれており、前文の内容を踏まえて設問に解答することが求められます。</p>
<p>設問(1)には、課題抽出のテーマや解答条件が書かれています。解答条件としては、多面的な観点から3つ課題を抽出すること、観点を明記した上で課題の内容を示すことの2つが付くはずです。また、昨年度から課題抽出に当たっては、「投入できる人員や予算に限りがあることを前提に」という条件が付けられましたが、この条件は今年も付くと思います。</p>
<p>設問(2)では、抽出した3課題から最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題への複数の解決策を複数示すことが問われます。これまでは、解決策の提示数は指定されていませんが、3つの解決策を挙げるよう指定される可能性もあります。</p>
<p>設問(3)では、解決策を実行して新たに生じうるリスクとそれへの対策が問われます。以前は、解決策を実行して生じる波及効果と懸念事項への対応策を問うパターンもありましたが、今年は無いと思います。仮に後者のパターンで問われたとしても、リスクと懸念事項は同じことで、どちらも負の波及効果から派生することに変わりはありません。</p>
<p>設問(4)では、設問(1)～(3)を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から必要となる要件・留意点が問われます。一昨年3月に技術者倫理要綱が改定されていますが、コンピテンシーは変わっていないので、これまでと同様に公衆の安全・健康・福利の優先、地球環境の保全・社会の持続性確保への認識を確認されると思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2><span id="toc2">過去6年間の出題テーマを分析した結果</span></h2>
<p>出題テーマとは、問題を解決して良い状況にする目標のことで、過去6年間の問題ではいずれも設問(1)の前半に書かれています。今年も例年通りだと思うので、設問(1)の前半に着目すれば、出題テーマは簡単に見つけられるはずです。</p>
<p>出題テーマは、課題を抽出するための目標ですから、前文の社会情勢や社会ニーズに深く関連してきます。過去6年間で出題された必須科目Ⅰの過去12問について、社会情勢、社会ニーズ、出題テーマを一覧表にすると次のようになります。</p>
<p id="XfFmefo"><a href="https://onowith.onokatsuhiro.com/wp-content/uploads/2025/05/img_6822b0fae24ab.png"><img fetchpriority="high" decoding="async" class="alignnone wp-image-3131 " src="https://onowith.onokatsuhiro.com/wp-content/uploads/2025/05/img_6822b0fae24ab.png" alt="" width="613" height="668" srcset="https://onowith.onokatsuhiro.com/wp-content/uploads/2025/05/img_6822b0fae24ab.png 742w, https://onowith.onokatsuhiro.com/wp-content/uploads/2025/05/img_6822b0fae24ab-275x300.png 275w" sizes="(max-width: 613px) 100vw, 613px" /></a></p>
<p>社会情勢としては、過去12問のうち人口減少が3回、自然災害が4回、老朽化2回、地球環境2回、デジタル対応1回が出題されています。社会情勢は、現代社会にとって不都合な状況が示されます。</p>
<p>社会ニーズとしては、各問題で言い回しは違いますが、いずれも持続可能な社会構築を挙げています。社会ニーズは、不都合な状況下にある日本の課題と捉えても良いでしょう。</p>
<p>出題テーマは、社会ニーズを達成するために、建設部門が実現すべき目標です。過去12問の出題テーマは、すべて違っています。社会情勢や社会ニーズが同じでも、出題テーマを毎回変えていることから、おそらく今年も過去問とは違う出題テーマになると想定されます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2><span id="toc3">不都合な社会情勢に関連する未出題テーマを想定</span></h2>
<p>過去12問と同じテーマは出題されないとすると、今年の出題テーマは各社会情勢（人口減少・自然災害・老朽化・地球環境・デジタル対応）に関する未出題テーマになるはずです。社会情勢ごとに、ここ2，3年の社会問題を考えると、今年の出題テーマが次のように見えてきます。</p>
<p>人口減少では、生産性向上と担い手確保、連結型国土形成が出題済みなので、未出題の地方創成や生活サービスの確保などのテーマが想定されます。</p>
<p>自然災害では、安全安心の確保、風水害の防止削減、巨大地震への対応、復旧復興のDX活用が出題済みなので、未出題の複合災害対応や事前防災などのテーマが想定されます。</p>
<p>老朽化では、戦略メンテナンス、第２フェーズが出題済みなので、未出題の群マネ推進やインフラ再構築などのテーマが想定されます。</p>
<p>地球環境では、循環型社会とCO2削減吸収が出題済みなので、未出題のグリーンインフラ推進やサーキュラーエコノミーの推進などのテーマが想定されます。</p>
<p>デジタル対応では、インフラDX推進が出題済みなので、未出題のスマートインフラ構築やインフラデータの利活用などのテーマが想定されます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2><span id="toc4">複合災害への対応をテーマとした想定問題</span></h2>
<p>昨年、能登半島での地震後の豪雨による被害拡大が社会問題として話題となりました。今年、相次いで公表された<a href="https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/kentoukai/noto_kentoukai/index.html">能登半島地震後の豪雨災害</a>、<a href="https://www.bousai.go.jp/kazan/shutokenkouhai/index.html">首都圏における広域降灰対策</a>、<a href="https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/taisaku_wg_02/index.html">南海トラフ巨大地震対策</a>に関する提言・報告では、いずれも異なる災害が同時または連続して発生する「複合災害」を想定した対策に言及しています。</p>
<p>複合災害は、過去にも多くの実例があり、今後も繰り返し直面する可能性が高い問題です。南海トラフ巨大地震の発生確率は、今後30年以内に70％～80％とされていますが、豪雨災害は毎年どこかで必ず発生しているので、地震と豪雨の複合災害は相当高い確率で起こり得ます。</p>
<p>災害が同時または連続して発生すると、被害が拡大し対応も複雑化するため、従来の単独災害対策では十分に対応できません。そのため、複合災害への備えは国民の生命・財産を守る上で重要なテーマなので、今年出題される可能性があると思われます。</p>
<div class="blank-box"><span style="text-decoration: underline;">R7必須想定問題Ⅰ-1</span><br />
　我が国は,地震,噴火,台風,豪雨,豪雪など, 様々な自然災害が発生する地形・気象特性を有している。そのため、異なる自然災害が時間差をおいて連続発生する複合災害が,全国各地で発生する可能性がある。複合災害では,先発の自然災害の影響が残っている状態で,後発の自然災害が発生することにより,単発の災害に比べて被害が拡大し復旧対応も困難となる。<br />
　石川県輪島市では,令和6年1月の大規模地震で上流渓床部に堆積していた土砂が、同年9月に記録的豪雨により中小河川の下流まで流下し,避難の遅れによる人的被害が発生している。<br />
　今後発生しうる複合災害に対し,事前の防災・減災対策を効率的かつ効果的に進めていく必要があることを踏まえ，以下の問いに答えよ。<br />
（１）今後発生しうる複合災害に対し，被害の防止・軽減に向けた対策を進めていくに当たり，投入できる人員や予算に限りがあることを前提に，技術者としての立場で多面的な観点から３つの課題を抽出し，それぞれの観点を明記したうえで，課題の内容を示せ。<span style="font-size: 14px;"><sup>（※）</sup></span><br />
　（※）解答の際には必ず観点を述べてから課題を示せ。<br />
（２）前問（１）で抽出した課題のうち，最も重要と考える課題を１つ挙げ，その課題に対する複数の解決策を示せ。<br />
（３）前問（２）で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について，専門技術を踏まえた考えを示せ。<br />
（４）前問（１）～（３）を業務として遂行するに当たり，技術者としての倫理，社会の持続性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。</div>
<p>&nbsp;</p>
<h2><span id="toc5">インフラ再構築をテーマとした想定問題</span></h2>
<p>インフラ老朽化は大きな社会問題になっています。15年後の2040年には、道路橋の約75%、トンネルの52%、河川管理施設の約65%が、一般的な耐用年数の50年を超えると予想されています。重要インフラの1/2～3/4が、一気に機能低下するという極めて深刻な事態です。</p>
<p>H24の笹子トンネル崩落事故以降、各分野では法制度を改正して老朽化対策に取組んできました。しかし、今年1月発生した埼玉県八潮市の道路陥没事故は、これまでの老朽化対策では、国民の安全を守れないことを浮き彫りにしました。</p>
<p>来年度予算に向けての骨太方針では、人口減少が進む中でのインフラ老朽化対策の在り方がインフラ整備の主テーマになる模様です。今後は、将来の人口減少を見据えてコンパクトなまちづくりやインフラのダウンサイジングへの要求が強まると思います。</p>
<p>さらに、現在審議中の次期社会資本整備重点計画の素案では、人口減少社会への対応として、地域経済の核となる集積づくりと広域連携、地域の将来像を踏まえたインフラの再構築が示されています。</p>
<p>このように、インフラの老朽化と人口減少を背景に議論が進んでいる状況から、インフラ再構築が、今年の出題テーマになり得ると思います。</p>
<div class="blank-box"><span style="text-decoration: underline;">R7必須想定問題Ⅰ-２</span><br />
　我が国のインフラは,今後,建設から50年以上経過する施設の割合は加速度的に増加する。インフラの多くを管理している市区町村では,財源不足に加え,土木系を含む技術系職員数が減少し,全国の４分の１の市区町村で技術系職員が配置されていないなど,メンテナンスに携わる担い手の不足も深刻な状況となっている。<br />
　一方,人口減少が急激に進んでいる市区町村では,買物弱者の増加,救急医療や出産,子育て,福祉・介護等へのアクセス困難など,真に必要な日常的な生活サービスに対する生活者の暮らしの安全・安心を失いかねない深刻な状況となっている。<br />
　今後は,人口減少時代に対応した,まちづくり・地域づくりと一体となったインフラストックのマネジメント体系に移行することが求められることを踏まえ,以下の問いに答えよ。<br />
（１）地域の将来像に即したインフラの再構築を進めるに当たり，投入できる人員や予算に限りがあることを前提に，技術者としての立場で多面的な観点から３つの課題を抽出し，それぞれの観点を明記したうえで，課題の内容を示せ。<span style="font-size: 14px;"><sup>（※）</sup></span><br />
　（※）解答の際には必ず観点を述べてから課題を示せ。<br />
（２）前問（１）で抽出した課題のうち，最も重要と考える課題を１つ挙げ，その課題に対する複数の解決策を示せ。<br />
（３）前問（２）で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について，専門技術を踏まえた考えを示せ。<br />
（４）前問（１）～（３）を業務として遂行するに当たり，技術者としての倫理，社会の持続性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。</div>
<div> </div>
<div><strong>＜ご案内＞</strong><br />
下記の電子書籍では、この記事に掲載している２つの想定問題を使って、解答骨子の作成プロセスを解説しています。</div>
<div><div class="kattene">
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    <div class="kattene__infopart">
      <div class="kattene__title"><a rel="noopener" target="_blank" href="https://onowith.stores.jp/items/681db92f68309532c7a57536">令和7年度版 技術士筆記試験でA判定答案を書く方法</a></div>
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]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>令和3年度技術士試験対策：必須科目Ⅰの想定問題と解答構成例</title>
		<link>https://onowith.onokatsuhiro.com/r3hissu-soutei/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[onokatsuhiro]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 09 Jun 2021 08:27:34 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[筆記試験]]></category>
		<category><![CDATA[必須科目Ⅰ]]></category>
		<category><![CDATA[想定問題]]></category>
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					<description><![CDATA[添削指導用に作った令和3年度必須科目Ⅰの想定問題と解答構成例を紹介します。最近よく耳にするインフラDXと定番の防災・減災をネタにしたものです。本番で出るかどうかはわかりませんが、受験対策の参考にしてください。 &#038;nbsp [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>添削指導用に作った令和3年度必須科目Ⅰの想定問題と解答構成例を紹介します。最近よく耳にするインフラDXと定番の防災・減災をネタにしたものです。本番で出るかどうかはわかりませんが、受験対策の参考にしてください。</p>
<p>&nbsp;</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number-detail toc-center tnt-number_detail border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-4" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-4">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">インフラDX推進をテーマとしたR3必須科目Ⅰの想定問題</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">インフラDX推進が出題テーマの解答構成例</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">防災・減災をテーマとしたR3必須科目Ⅰの想定問題</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">防災・減災が出題テーマの解答構成例</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">おわりに</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">インフラDX推進をテーマとしたR3必須科目Ⅰの想定問題</span></h2>
<p>今年度からスタートする第5次社会資本整備重点計画が閣議決定されました。</p>
<p>新計画は、国土強靭化やインフラ老朽化などの従来の課題に加え、ウィズコロナ社会、デジタル社会、脱炭素社会の実現など、新たな社会的課題を反映しています。令和3年度の必須科目では、この新たな社会資本整備重点計画の内容に沿ったテーマが出題される確率は高いと思います。</p>
<p>重点計画の中でも注目される一つが、新たに加わったインフラDXです。そこで、インフラDXをテーマとした必須科目の想定問題を次のように作成してみました。</p>
<div class="info-box">想定Ⅰ―１ 　我が国は、新型コロナウイルス感染症など社会環境の大きな変化の中にある。このような状況において、「新たな日常」の実現を見据え、情報技術の利活用、新技術の社会実装を通じた社会資本整備分野のデジタル化・スマート化により、安全・安心で豊かな生活を実現していくことが喫緊の課題となっている。<br />
（１）持続可能な地域社会の形成に向け、社会資本整備のデジタルトランスフォーメーションを進めていく上で、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し、その内容を観点とともに示せ。<br />
（２）抽出した課題のうち最も重要と考える課題を一つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。<br />
（３）すべての解決策を実行した上で生じる波及効果と、新たな懸案事項への対応策を示せ。<br />
（４）上記事項を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。</div>
<p>&nbsp;</p>
<h2><span id="toc2">インフラDX推進が出題テーマの解答構成例</span></h2>
<p><strong>１．インフラDX推進の課題</strong><br />
・ 安全・安心で豊かな生活の実現に向け、情報、建設、機能の側面から、社会資本整備のデジタルトランスフォーメーション（インフラＤＸ）推進の課題を抽出する<br />
<span style="text-decoration: underline;">課題１：インフラデータの一元化と連携強化</span><br />
・ インフラデータの分散、人流・物流・地形・気象データと連携されていないことが、 防災・減災対策やインフラメンテナンスが効率的に進まない要因になっている<br />
<span style="text-decoration: underline;">課題２：建設プロセス全体のデジタル化と最適化</span> <br />
・ BIM/CIMの3Dデータの活用は、設計・施工・維持管理の各段階で活用状況が異なっているため、建設プロセス全体の生産性向上に繋がっていない<br />
<span style="text-decoration: underline;">課題３：インフラ機能の最大化とスマート化</span><br />
・ コロナ等の環境変化で交通・防災・医療等の各分野が直面している多様な課題を解決し、 自動運転や MaaS 等の革新技術が社会実装できる基盤が必要なため<br />
<strong>２．最も重要と考える課題と解決策</strong><br />
<span style="text-decoration: underline;">最重要課題の選定</span>：防災・減災対策やインフラ老朽化対策が遅れることは、人命や地域経済へ重大な影響を及ぼすため優先度が高く、 それらの対策にはインフラデータの利活用が必要であるため、課題1の「インフラデータの一元化と連携強化」を最も重要と考える<br />
<span style="text-decoration: underline;">解決策1：地方自治体管理データの収集制度の整備</span><br />
・運用が始まった「My City Construction」を活用したオンライン電子納品制度を整備し、地方自治体管理のインフラデータを収集する<br />
<span style="text-decoration: underline;">解決策2：気象・洪水・地表変動データとの連携</span><br />
・気象庁の気象観測、河川管理者の洪水観測、国土地理院の干渉SARなど、災害ハザードデータをインフラデータと連携させる<br />
<span style="text-decoration: underline;">解決策3：人流・物流・施設利用データとの連携</span><br />
・情報通信分野の人流データ、交通・運送分野の移動データ、各種施設の利用データとインフラデータを連携させる<br />
<strong>３．波及効果と新たな懸念事項への対応</strong><br />
<span style="text-decoration: underline;">波及効果</span>：他産業で新たなビジネスチャンスを生むプラスの波及効果、AI/ロボット依存による建設技術者の判断力低下や現場経験の減少などのマイナス波及効果がある<br />
<span style="text-decoration: underline;">懸念事項</span>：マイナス波及効果の顕在化により、建設分野での技術開発力や現場対応力が低下し、災害対応やインフラ維持管理に支障が生じることが懸念事項<br />
<span style="text-decoration: underline;">対応策</span>：VR/MRを使った技術者育成システムを導入、現場研修制度等による定期的な現場実務経験機会の確保<br />
<strong>４．業務遂行に必要な倫理的要件</strong><br />
<span style="text-decoration: underline;">倫理要件</span>：DX参加の自治体や企業利益ではなく、地域住民の安全・安心を優先<br />
<span style="text-decoration: underline;">持続性確保</span>：スマートシティでのグリーンインフラの導入、環境負荷の少ないまちづくり</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2><span id="toc3">防災・減災をテーマとしたR3必須科目Ⅰの想定問題</span></h2>
<p>建設部門の最大の課題は、自然災害に対する防災・減災です。新たな社会資本整備重点計画でも、防災・減災は最重要課題となっています。</p>
<p>また、新型コロナ対策により債務残高が膨らんだことで、インフラ整備への予算付けにさらに厳しい財務省も、防災・減災対策を推進することを求めています。</p>
<p>昨年も防災・減災ネタの想定問題を作っていましたが、令和３年度版は次のように「防災・減災が主流となる社会を実現するための社会資本整備」をテーマとして作成してみました。</p>
<div class="info-box">想定Ⅰ―２　近年、気候変動の影響により気象災害が激甚化・頻発化するとともに、南海トラフ地震等の大規模地震が切迫化している。また、高度成長期以降に集中的に整備されたインフラも今後一斉に老朽化するため、適切な対応をしなければ社会経済システムが機能不全に陥るおそれがある。<br />
こうした状況において、今後発生する水害・土砂災害・地震・津波・噴火・豪雪等の自然災害に対し、国民が安心して生活を送ることができる社会をつくる必要がることを踏まえ、以下の問いに答えよ。<br />
（１）防災・減災が主流となる社会を実現するための社会資本整備に関して、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し、その内容を観点とともに示せ。<br />
（２）（１）で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を１つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。 <br />
（３）（２）で提示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。<br />
（４）（１）～（３）を業務として遂行するに当たり必要となる要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。</div>
<div> </div>
<div>
<h2><span id="toc4">防災・減災が出題テーマの解答構成例</span></h2>
<p><strong>１．防災・減災が主流となる社会の実現への課題</strong><br />
行政、企業、住民など様々な主体が、災害から命とくらしを守ることを意識して活動することが当たり前の社会の実現に向け、防災・減災・免災の観点から抽出する。<br />
<span style="text-decoration: underline;">課題１：重要インフラの被害最小化と復旧迅速化</span><br />
<span style="text-decoration: underline;">課題２：的確な避難行動を促す防災情報の提供</span><br />
<span style="text-decoration: underline;">課題３：高危険度居住区の安全エリアへの移転</span><br />
<strong>２．最重要課題の選定と解決策の提示</strong><br />
ハードの想定を超える大規模災害の発生を想定し、避難や救援などの初動が人命確保では重要である。そのためには、経路や時間確保が可能な施設強化や迅速な機能回復が必要になる。よって、最優先となる人命確保のために<span style="text-decoration: underline;">課題1「重要インフラの被害最小化と復旧迅速化」を最重要課題に選定</span>し、解決策を提示する。<br />
<span style="text-decoration: underline;">解決策1：じん性の高い施設整備</span><br />
<span style="text-decoration: underline;">解決策2：施設老朽化対策の推進</span><br />
<span style="text-decoration: underline;">解決策3：リダンダンシーの確保</span><br />
<strong>３．解決策に共通して生じうるリスク</strong><br />
<span style="text-decoration: underline;">リスク</span>：時間経過や環境の変化による有効性の低下<br />
<span style="text-decoration: underline;">対応策</span>：PDCAサイクルによるマネジメントの実践<br />
<strong>４．業務遂行に必要な倫理的要件</strong><br />
<span style="text-decoration: underline;">技術者倫理</span>： 財政 難や人材不足 など、事業主体の都合を優先するのではなく、 地域住民の安全・安心の確保を最優先に考え、プライオリティを付けて事業を進める<br />
<span style="text-decoration: underline;">持続可能性</span>：復旧時のリサイクルの推進やグリーンインフラの導入による防災機能の強化など、自然環境や生態系への影響を小さくして持続可能性を確保する</p>
</div>
<p>&nbsp;</p>
<h2><span id="toc5">おわりに</span></h2>
<p>今回紹介した想定問題は、2問とも添削指導で希望者に渡していたものです。</p>
<p>添削指導では、想定問題2問から1問選んで解答するよう指定すると、ほぼ全員がⅠ-1のインフラDXを選んでいました。</p>
<p>ただ、インフラDXでは何を書けば良いかがわからないという人が多く、A判定と思われる答案は極めて少ない状況だったので、仮に本番で出たとしても選択しない人が多くなるかもしれません。</p>
<p>防災・減災の方は、令和元年にも出題されているので、解答事例なども多く出回っているかと思います。昨年は災害ネタが出なかったので、今年は出題される確率は高そうです。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>令和２年度技術士試験対策：必須科目Ⅰの予想問題作成と解答のヒント</title>
		<link>https://onowith.onokatsuhiro.com/post-1759/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[onokatsuhiro]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 16 May 2020 09:13:48 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[過去記事]]></category>
		<category><![CDATA[想定問題]]></category>
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					<description><![CDATA[自分で予想問題を作成するのは、筆記試験対策として有効な方法です。出題確率の高い予想問題の作り方がわかれば、Ａ判定への解答方法も見えてきます。今回は、令和２年度建設部門の必須科目について、予想問題の作り方と解答のヒントを紹 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>自分で予想問題を作成するのは、筆記試験対策として有効な方法です。出題確率の高い予想問題の作り方がわかれば、Ａ判定への解答方法も見えてきます。今回は、令和２年度建設部門の必須科目について、予想問題の作り方と解答のヒントを紹介していきます。</p>
<p>&nbsp;</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number-detail toc-center tnt-number_detail border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-6" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-6">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">国交省予算の重点化項目と出題テーマの関係</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">令和２年度の国交省予算の重点化項目</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">震災復興と新型コロナの影響は外して出題テーマを絞る</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">予算の重点化項目とインフラ政策集から予想問題を作る</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">令和２年度必須科目予想問題の作成例</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">重点化項目から複合的な問題を特定し課題を抽出する方法</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">相反する要求事項から最重要課題を選定する方法</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">おわりに</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">国交省予算の重点化項目と出題テーマの関係</span></h2>
<p>筆記試験の出題内容によれば、必須科目Ⅰの出題テーマは「現代社会が抱えている様々な問題」となっていますが、これは「建設部門が抱えている重要課題」と読み替えた方が理解しやすくなります。</p>
<p>建設分野の重要課題に対しては、主に国交省が予算付けをし、公共事業として対策が実施されます。国交省が重要課題として予算付けしている項目は、予算概要の重点化項目で示されています。重点化項目は国交省HPで確認でき、令和２年度なら「<a href="https://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_007308.html">令和２年度国土交通省関係予算概要</a>」の「予算の重点化」に示されています。</p>
<p>建設部門の技術士は、インフラ整備事業での活躍が期待されています。インフラ整備は公共事業ですから、予算付けされた事業でなければ実施されませんし、技術士が活躍することもできません。つまり、予算付けされていないテーマで技術士の資質能力を測っても、実務能力の有無は判断できないということです。</p>
<p>ですから、国交省予算の項目に無いテーマが出題されることはないですし、逆に国交省予算の重点化項目に挙がっているテーマは、出題される可能性が高いと言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2><span id="toc2">令和２年度の国交省予算の重点化項目</span></h2>
<p>国交省の令和２年度当初予算の重点化項目は次の通りです。これが決まったのは令和２年１月の段階で、その後、新型コロナ対策を中心とした補正予算が決定されました。必須科目の予想問題を作成する上では、問題作成時期が3月～5月とすると、とりあえず当初予算の重点化項目に着目しておけば良いと思います。</p>
<div class="sp-info">＜令和２年度国土交通省当初予算の重点化項目＞<br />
Ⅰ．被災地の復旧・復興<br />
（１） 東日本大震災からの復興・創生<br />
（２） 大規模自然災害からの復旧・復興<br />
Ⅱ．国民の安全・安心の確保<br />
（１） 社会全体で災害リスクに備える「防災意識社会」への転換に向けた防災・減災、国土強靱化の取組の加速・深化<br />
（２） 将来を見据えたインフラ老朽化対策の推進<br />
（３） 交通の安全・安心の確保<br />
（４） 地域における総合的な防災・減災対策、老朽化対策等に対する集中的支援（防災・安全交付金）<br />
（５） 戦略的海上保安体制の構築等の推進<br />
Ⅲ．生産性と成長力の引上げの加速<br />
（１） ストック効果を重視した社会資本整備の戦略的な推進<br />
（２） 観光先進国の実現<br />
（３） 民間投資やビジネス機会の拡大<br />
（４） 現場を支える技能人材の確保・育成等に向けた働き方改革等の推進<br />
（５） 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会等における対応<br />
Ⅳ．豊かで暮らしやすい地域づくり<br />
（１） コンパクト・プラス・ネットワーク、スマートシティ、次世代モビリティの推進による持続可能な地域づくり<br />
（２） 個性・活力のある地域の形成<br />
（３） 安心して暮らせる住まいの確保と魅力ある住生活環境の整備<br />
（４） 豊かな暮らしを支える社会資本整備の総合的支援（社会資本整備総合交付金）</div>
<p>&nbsp;</p>
<h2><span id="toc3">震災復興と新型コロナの影響は外して出題テーマを絞る</span></h2>
<p>Ⅰの震災復興は、10年目の節目となる令和3年度のテーマになる可能性があるので除きます。Ⅲの生産性と成長力の引上げは、新型コロナの影響でインバウンド激減や2020五輪延期など、状況が大きく変わったので、出題テーマにできないはずです。</p>
<p>そうすると、Ⅱの安全・安心の確保、Ⅳの地域づくりの2項目に絞られます。この2項目は、大規模自然災害や高齢化・人口減少など、新型コロナの影響に関わらず対応しなければならない重要課題です。このことから、令和2年度の必須科目は、この2つのテーマからの出題を想定しておく必要があると思います。</p>
<p>ちなみに、国交省予算の重点化項目は、ここ数年ほとんど変わっていません。平成元年の出題テーマは、建設分野の生産性向上と災害への安全・安心な社会構築でしたが、これは重点化項目のⅡとⅢに該当するものでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2><span id="toc4">予算の重点化項目とインフラ政策集から予想問題を作る</span></h2>
<p>出題テーマとは設問（１）の前半に書かれているキーワードのことです。予想問題を作成する上では、この出題テーマ選びが最も難しいのですが、予算の重点化項目から選ぶのも一つの方法です。例えばⅡの安全・安心の確保から、「防災意識社会」というキーワードを選びます。そうすると、「防災意識社会を構築するために、技術者としての立場で・・・」というように、出題テーマを比較的簡単に作ることができるようになります。</p>
<p>また、予算の重点化項目に合わせてインフラ政策集が公表されているので、そこからキーワードを選ぶのも良いでしょう。インフラ政策集としては、「<a href="https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/point/sosei_point_tk_000026.html">国土交通フォーカス</a>」や「<a href="https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/point/sosei_point_tk_000028.html">未来につなぐインフラ政策</a>」などが参考になります。</p>
<p>設問（１）の前半に入れるキーワード（テーマ）が決まれば、そこにつなげる前文を作っていきます。前文は、テーマに対する課題抽出にあたっての視点範囲を示すようなイメージで作成していきます。</p>
<p>例えば、令和元年のⅠ－１のテーマは、設問（１）の前半にある「建設分野における生産性向上」ですが、これだけでは建設業界の生産性向上と受け止めらかねないので、前文で「我が国の経済成長」という視点範囲が示されています。Ⅰ－２のテーマは「ハード整備想定を超える災害に対して安全・安心な社会の構築」ですが、これだけではソフト対策の課題抽出と受け止められかねないので、「強さとしなやかさを持った国土強靭化」という視点範囲が示されています。</p>
<p>前文を完璧に文章化する必要はありませんが、課題抽出の視点が一面的にならないように視点範囲を示すキーワードを考えておくようにしましょう。前文に入れるキーワードも、予算の重点化項目やインフラ政策集から、比較的容易に見つけることができます。</p>
<p>前文のキーワードをいろいろ考えているうちに、どのような視点から課題抽出が求められているかがわかるようになります。そうなれば、出題者の意図を踏まえた解答も書けるようになってきます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2><span id="toc5">令和２年度必須科目予想問題の作成例</span></h2>
<p>以下は、令和２年度の添削指導で使うために、３月に作成した必須科目の予想問題です。この２つは、先に示した予算の重点化項目、Ⅱの安全・安心の確保、Ⅳの地域づくりをテーマとしたものです。赤文字が、テーマや視点範囲を示すキーワードです。</p>
<div class="sp-info">Ⅰ―１ ここ数年間、平成28年熊本地震、平成30年北海道胆振東部地震、平成30年７月豪雨、令和元年台風19号など、巨大地震の発生や気候変動の影響により大規模な自然災害が頻発している。災害から国民の命と暮らしを守るためには、これまでの教訓や検証を踏まえ、<span style="color: #ff0000;">抜本的かつ総合的な防災・減災対策</span>を講じる必要性がますます高まっている。<br />
このような状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。<br />
（１）頻発化・激甚化する大規模自然災害に対して、社会全体で備える<span style="color: #ff0000;">防災意識社会を構築</span>するために、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。<br />
（２）（１）で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を１つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。 <br />
（３）（２）で提示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。<br />
（４）（１）～（３）を業務として遂行するに当たり必要となる要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。</div>
<div> </div>
<div class="sp-info">Ⅰ―２　我が国は人口減少・少子高齢化が進む中、活力ある地域社会の実現と東京圏への一極集中を是正するため様々な取り組みを行ってきている。しかし、地方圏では行政サービスの低下、公共交通の撤退・縮小、地域コミュニティの低下など地域社会の衰退が加速しており、東京圏では転入超過数が依然として増加を続けている。<br />
こうした状況において、地域の資源や潜在能力を最大限に発揮して、<span style="color: #ff0000;">イノベーションを創出</span>する多様性のある地域づくりの推進が必要であることを踏まえ、以下の問いに答えよ。<br />
（１）将来にわたって<span style="color: #ff0000;">活力ある地域社会を実現</span>するための社会資本整備に関して、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。<br />
（２）（１）で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を１つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。 <br />
（３）（２）で提示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。<br />
（４）（１）～（３）を業務として遂行するに当たり必要となる要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。</div>
<div> </div>
<div>
<h2><span id="toc6">重点化項目から複合的な問題を特定し課題を抽出する方法</span></h2>
<p>必須科目の解答では、まず解決すべき複合的な問題を特定しなければいけません。問題とは、出題テーマが目指す目標と現状のギャップですが、目標の捉え方が曖昧なために、問題設定が上手くできていない人が多いように思います。そのような人は、重点化項目の大項目を目標にしてみると良いかもしれません。</p>
<p>例えば、防災意社会の構築がテーマであれば、重点化項目Ⅱの「国民の安全・安心の確保」を目標とします。そして現状を災害の激甚化・頻発化で「国民の危険・不安が増大」と捉えます。そうすると「安全と危険」「安心と不安」など、目標と現状を対比することで、どこにギャップが生じているか見えるようになります。</p>
<p>ギャップが生じている原因を分析すると、クリアーすべき問題点も見えてきますから、課題を論理的に抽出できるようになります。</p>
<p>逃げ遅れで生命の危険が増大しているなら、逃げ遅れる原因を分析します。逃げ遅れがハザードマップなどの災害リスク情報の伝達にあると分析したなら、課題は「災害リスク情報伝達の改善」と抽出できます。これが減災（ソフト）の視点からの課題抽出です。</p>
<p>土砂崩れや洪水氾濫への不安が増大しているなら、不安を増大している原因を分析します。不安の増大が既存施設の規模や強度の不足による信頼性低下だと分析したなら、課題は「既存防災施設の増設・補強」と抽出できます。これが防災（ハード）の視点からの課題抽出です。</p>
<p>&nbsp;</p>
</div>
<div>
<h2><span id="toc7">相反する要求事項から最重要課題を選定する方法</span></h2>
<p>このように課題が複数抽出できれば、最重要課題は相反する要求事項と影響の大きさから選定していきます。いずれの課題も、人材や費用などのリソースは必要になりますから、対策効果と相反関係が生じます。その相反する要求事項の影響度を評価すると、影響の大きい課題を最重要課題に選定したことを説明できるはずです。</p>
<p>ハード対策のリソース確保が難しいなら、人命確保を優先にすべきと評価してソフト対策を最重要課題に選定しても良いでしょう。施設決壊の影響が広範囲で長期化することを重視して、ハード対策を最重要課題としても良いと思います。最重要課題の選定に正解は無いので、何を選んでも良いのですが、選定するロジックをしっかり説明できるようにすることが重要です。</p>
<p>その他、防災・減災では、要求事項を時間軸の視点から捉えて、影響を評価することもできます。ハード整備には時間がかかりますが、防災効果は長期間有効です。一方、ソフト対策は短時間で可能ですが、形骸化しやすく長続きしないデメリットがあります。このように時間軸の視点から最重要課題を選定するためには、効果継続の側面からも課題を抽出しておけば良いでしょう。</p>
<p>&nbsp;</p>
</div>
<h2><span id="toc8">おわりに</span></h2>
<p>技術士試験は、科学技術に関する国家資格試験なので、事実とデータに基づいて論理的・合理的に課題を抽出し、実現可能な解決策を示すことができなければ合格できません。ですから、事実とデータに基づいて決定した国の施策を否定する解答や、根拠を示さず独断で意見を展開する解答は、不合格になる確率は極めて高くなります。また、建設部門が解決できない問題に言及することも避けるべきです。</p>
<p>今年は、新型コロナの影響を踏まえた解答を準備している人がいるかもしれません。自然災害と新型コロナの複合災害への対応は、建設部門にとっても喫緊の課題だと言えるでしょう。しかし、７月の技術士試験でその解答を求める可能性は、極めて低いと思います。ポストコロナ時代のインフラ整備のあり方は、これから多くの場面で問われてくるはずですが、今はまだデータに基づく論理的・合理的な解決策を提示できない段階だと思います。</p>
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