来年の試験まで、あまり時間は無い
悪夢の不合格発表から半年後には、願書を提出しなければなりません。来年7月の筆記試験までは、260日を切っています。その間、お正月休みがあり、年度末の繁忙期があり、年度明けにはゴールデンウィークもあります。
休日返上で勉強しようと思っても、家族サービスや付き合いなどもあるはずです。体調を崩して寝こむ日だってあるかもしれません。
まだ先のように思いますが、勉強時間はそう多くは無いはずです。
モチベーションの回復を早めに
筆記で落ちた人達は、いま脱力状態かもしれません。奥さんからは「またお金かかるわね」と言われ、上司からは「いつになったら受かるの?」と言われ、へこんだ気持に追い打ちをかけられた人もいると思います。
でも、あなたに再チャレンジする気持ちがあるなら、早めにモチベーションの回復を図ることです。
いつまでも悔しさに打ちひしがれている人、いち早くモチベーションを回復した人、どちらが来年の合格に近いかは明らかなはずです。
参考書やウェブサイトで指南する勉強方法が、有効とは限らない
受験生は、それぞれ職場環境や生活環境が違います。仕事の内容も違うし、暗記力やライティング能力も違います。書いて覚える人もいれば、聞いて覚える人もいます。受験生の勉強する環境も能力も多種多様です。
多くの受験生は、参考書やウェブサイトを頼りに勉強しますが、その数はそう多くはありません。参考書やウェブサイトは、不特定多数の受験生をターゲットにするため、できるだけ多くの人が共感する勉強方法を指南します。
多くの受験生は、合格するために参考書やウェブサイトに書かれている勉強法を実践しようとします。それが自分のスタイルにハマれば、上手くいくでしょうけど、そうではない人もいるはずです。
ウェブサイトに書かれている勉強法が、その人にとって必ずしも有効とは限らないのです。
合格者の多くが、勉強時間で合否が決まるとは思っていない
不合格者に敗因を聞けば、勉強不足だからという人が多くいます。勉強する時間が少なかったと思っているのです。
一方、合格者に勝因を聞けば、十分勉強したからと答える人は少ないです。勉強時間を多く費やしたことを、合格理由の第一には挙げようとはしません。
不合格者は勉強時間で合否が決まると思っているのに、合格者は勉強時間で決まらないと思っているのです。
合格者が勝因として挙げるのは、勉強時間よりも勉強方法です。毎朝必ず30分勉強したとか、問題集を繰り返しやったとか、とにかく書いて覚えたとか、そんな自分なりの勉強方法です。
不合格原因は、勉強方法が合わないだけかもしれません
あなたは、筆記試験に落ちた原因を勉強時間の不足だと思っていませんか? そして、勉強時間を増やせば合格できると考えてはいませんか?
もしかすると、その考えこそが不合格原因になっているのかもしれないのです。
合格するためのポイントは、多くの合格者が口にする「自分なりの勉強方法」です。自分のライフスタイルや能力に合わせた、最も効率的で有効な勉強方法です。
休日を返上してまで勉強したのにもかかわらず、不合格だったとしたら、勉強不足というより、勉強方法があなたに合っていないだけかもしれません。
白書開いて3分で眠くなるなら、無理に読まない方がいい
ある若い受験生が、国交通白書を毎晩読む決意をしました。しかし、彼は本を読むことが苦手で、白書を開けば3分で眠くなってしまうのです。それでも彼は、頑張って、毎晩30分は目を開ける努力をしました。
無理はしなくていいと思います。3分で眠くなるのを我慢して30分読んだとしても、ほとんど頭に残らないと思います。無理をすると長続きしません。長続きしないものは、すぐに諦めます。結果、無理をした分だけ時間の無駄です。
白書を開いて3分で眠くなる彼は、白書勉強から過去問勉強に切り替えました。そうすることで、彼は多くの知識を習得できるようになりました。
リベンジへの準備は勉強方法の見直しから始めよう
筆記試験に落ちた時、リベンジに向けて、まずすべきことは、受験対策本を買うことでもなく、読み残した白書を読むことでもありません。自分がやってきた「勉強方法」を見直すことです。
筆記試験で落ちた人は、モチベーションを早く回復して、勉強方法を再考してみましょう。自分に合わない勉強方法を続けても、合格が遠くなるだけです。
諦めることだけはしないでください。諦めた時点で、あなたは絶対に技術士にはなれないのですから。

