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令和2年技術士試験対策:建設部門「コンクリート」の出題テーマ想定

過去記事

建設部門で受験者数の多い「コンクリート」科目について、過去5年分の出題傾向から今年度の出題テーマを想定しています。選択科目Ⅲの想定問題も掲載しますので、これから準備する方は参考にしてください。

 

選択科目Ⅱ-1(コンクリート)の出題テーマ

選択科目Ⅱ-1は、製造・設計・施工の技術者を対象とした出題テーマになっています。過去問と出題傾向を見ると、新設コンクリートの品質確保、既設コンクリートの維持・補修、コンクリートの劣化メカニズムなどの基本的事項を押さえておけば、いずれかの問題には対応できると思います。

老朽化対策、環境対策、生産性向上などの専門知識が求められることを踏まえると、今年度は「ひび割れ」「中性化・ASR」「低炭素型コンクリート」「プレキャスト化」の4テーマは想定しておいた方が良いかもしれません。

 

選択科目Ⅱ-2(コンクリート)の出題テーマ

選択科目Ⅱ-2の出題テーマ(業務)は、新設コンクリートに関する業務と施設コンクリートに関する業務に分かれています。設計コンサルやゼネコンの実務者であれば、普段行っている業務内容に沿って解答できるはずです。

ひび割れ、塩害、鉄筋腐食、施工不良などのリスクを想定して、調査検討項目、業務手順、関係者調整を解答すれば、合格基準をクリアーできると思われます。

昨年度は2問とも既設コンクリートの補修・補強がテーマでした。今年度は、新設コンクリートの品質確保をテーマとした出題を想定しておく必要がありそうです。

 

選択科目Ⅲ(コンクリート)の出題テーマ

選択科目Ⅲは、トレンディなテーマが出題されます。過去5年間の出題傾向を見ると、維持管理、生産性向上、Co2削減のテーマが複数回出題されています。

SDGs達成のために、コンクリート分野が果たす役割としては、生産性向上技術や環境配慮技術の導入が不可欠だとされています。また、コンクリート構造物の長寿命化は、社会経済の成長や防災・減災の実現に向けて大きな課題となっています。

このような観点から、今年度も維持管理・生産性向上、Co2削減のテーマで出題されることを想定しておく必要があると思います。以下は、これらをテーマとて作成した想定問題です。

 

R02「コンクリート」選択科目Ⅲの想定問題

Ⅲ―3 我が国は少子高齢化社会を迎え、様々な分野でAI・IoTなどのデジタル技術を使ったイノベーションが創出されている。建設分野ではi-Constructionの普及に伴い、各分野でデジタル技術の活用が図られている。このような状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)コンクリート分野におけるデジタル技術の活用による生産性向上について、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2)(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)(2)で示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
Ⅲ―4 2015年に国際連合で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、建設分野においては様々な取り組みが進められている。コンクリート構造物の建設から解体・更新に至る一連のプロセスにおいても、目標の達成に向けた取り組みが求められている状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)持続可能な社会を実現していくために、コンクリートに携わる技術者の立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2)(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)(2)で示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。

 

 

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