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平成30年度技術士試験スタート、総監以外の願書作成ポイントまとめ

過去記事

日本技術士会HPに平成30年度の技術士筆記試験の実施日や実施大綱が掲載されました。総監と総監以外が合わせて書かれていて分かり難いので、とりあえず総監以外を抜き出して、願書作成に向けてのポイントをまとめてみました。

平成30年度 技術士第二次試験の実施について

平成30年度技術士試験実施大綱

 

平成30年試験スケジュール

受験申込書は平成30年4月2日(月)~4月25日(水)の間に日本技術士会HPにアップされるのでPDFファイルをダウンロードします。

受験申込み期間は、平成30年4月9日(月)~4月25日(水)まで(土曜日・日曜日を除く)です。

受験申込書類は、公益社団法人日本技術士会宛てに、原則書留郵便(4月25日(水)までの消印のあるも)で提出しなければ受験できません。

筆記試験は、平成30年7月16日(月・祝)です。

北海道、宮城県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県に試験会場が設けられます。具体的な試験会場は6月中旬頃に受験者に通知されます。

筆記試験の必須科目は択一式により、選択科目は記述式により行われます。昨年までと同じです。

  • Ⅰ必修科目(専門知識)、1時間30分(マークシート)
  • Ⅱ選択科目(専門知識・応用能力)、2時間(記述式)
  • Ⅱ選択科目(課題解決能力)、2時間(記述式)

Ⅰ必修科目の正解が6割に満たなければ、Ⅱ選択科目の採点は行われません。そのため、必修科目(5択)の勉強を最優先に考える人がいますが、あまりお勧めしません。勉強のウェイトを課題解決能力→応用能力→専門知識→5択の順として、完成度を高めていく方が効率的です。

 

受験資格の確認

受験資格は次の3通りのいずれかになります。どの受験資格で受けても有利不利はありません。

① JABEEで受験なら業務経歴4年以上

② 技術士補で受験なら業務経歴4年以上

③ 一次試験合格で受験なら業務経歴7年以上

一次試験を受けていないJABEE出身者は①、一次試験を合格して7年以上なら③の受験資格で受けるのが普通です。経歴には大学院の年数も嵩んできますが、大学院の証明が別途必要になります。

受験資格の業務経歴とは、専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価、指導の業務のことです。

JABEEを卒業して会社に4年勤務しているなら、申し込めば受験票は来ますが、入社一年目から専門的応用能力を発揮した人は極めてまれなはずです。合格のためには、中身の濃い仕事が最低4年~7年分必要となります。

 

受験資格を証明する書類

受験申込み時には受験資格を証明するために、以下の書類のいずれか一つが必要となるので、提出期限間近になって慌てないように早めに準備しておくことをお勧めします。

a) 技術士第一次試験合格証〔コピー〕

b) 技術士第一次試験合格証明書〔原本〕

c) 指定された教育課程(JABEE)の修了証書〔コピー〕

d) 指定された教育課程(JABEE)の修了証明書〔原本〕

e) 技術士補登録証〔コピー〕

f) 技術士補登録証明書〔原本〕

g) 平成15年度以降の技術士第二次試験受験票〔原本〕

h) 平成15年度以降の技術士第二次試験合格証〔コピー〕

i) 平成15年度以降の技術士第二次試験合格証明書〔原本〕

j) 技術士第一次試験合格証番号・合格年月確認書〔a)、g)を紛失の場合〕

 

上記のうち、

b)、i)の技術士試験合格証明書は、文部科学省のHPから申請書をダウンロードして郵送で取寄せます。

技術士試験合格証明書(文部科学省)

d)のJABEE修了証明書は出身校から取寄せになります。

j)の一次試験合格証番号・合格年月確認書は技術士試験センターにFAXで申請して取寄せます。詳しくは4月に公表される受験申込み案内で確認してください。

 

初受験の場合に必要な証明書類

大学院での経歴を含めなければ受験資格が満たない場合は、「修了証(学位記)のコピー」「修了証明書の原本」「在学期間証明書の原本」のいずれか1つが必要になります。

一次試験合格者及びJABEE出身者が、「業務上の監督者の下での実務経験が4年以上」の資格要件で初めて受験する場合、「監督者要件証明書」と「監督内容証明書が必要となります。監督者は所属する組織の上司(技術士でなくても良い)であれば問題ありません。監督者が変わり複数の場合は、それぞれの証明書が必要となります。

技術士補の要件で初めて受験する場合は、指導技術士の捺印が必要になります。指導技術士が社内の場合はすぐに捺印をもらえますが、社外の場合は時間を要するので、その分の時間的余裕を見ておくべきです。

会社が変わり、前の会社の業務経歴のみで初めて受験する場合は、前の会社から捺印をもらう必要があります。現在無職なら最終勤務先から捺印をもらう必要があります。

その他、日本技術士会HPの「第二次試験のよくあるご質問」も一読しておくことをお勧めします。

 

筆記試験で問われること

第二次試験実施大綱には、筆記試験で何を問うのかが書かれています。

技術士第二次試験は、技術士となるのに必要な専門的学識及び高等の専門的応用能力を有するか否かを判定し得るよう実施する。

必須科目は、当該技術部門の技術士として必要な当該「技術部門」全般にわたる専門知識について問う。

選択科目は、当該「選択科目」に関する専門知識及び応用能力並びに課題解決能力について問う。

必修科目は知識を問う問題です。択一なので詳しく知る必要はありません。「見たことある」「聞いたことある」程度で十分です。

選択科目の専門用語説明は基本事項に特徴的なことや留意点などを加えて説明します。応用能力は、問題文で与えられた条件について、経験に基づく遂行手順の説明、業務上の留意点・工夫の認識を解答するものです。

最も重要なのは課題解決能力で、二次試験は技術士に絶対必要な課題解決能力の有無を試す試験だと言っても過言ではありません。課題解決の答案だけが口頭試験でも参考にされます。

 

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