技術士筆記試験の答案用紙で、英数字をどうやって書けば良いのか迷ったことはありませんか?練習はワープロだから良いけど、手書きとなる本番では、i-Constructionなどの長い英文が行末にくると、改行方法が分からず悩んだ人もいたと聞きます。英数字の書き方を知らない人が多いので、迷いそうな事例3つについて、私なりの書き方紹介します。
日本語は1マス1文字、英数字は1マス2文字はあくまで原則、読みやすくが基本
一度受験したことがある人は知っていると思いますが、試験問題が配られると、表表紙と裏表紙に注意事項が書かれています。裏表紙の方には、以下のように答案用紙の書き方が書かれています。
注意事項
3.答案用紙及び解答について
(5)答案用紙の書き方は、原則として1マス1字とし、横書きで解答してください。
なお、英字、数字および図表を記入する場合はその限りではありません。
ひらがな・カタカナ・漢字などの日本語は、1マス1文字が原則なのは当然として、英数字および図表がその限りではないとはどういうことでしょう。
一般的に英数字は1マス2文字が原則とされています。上記の注意書きは、英数字は1マス2文字の原則を守りしつつも、場合によってはもっと詰めて書いても良いということです。
例えば、CIMは2マスでも3マスでもOK、PPP/PFIは3マスでも4マスでもOKなのです。
あと、カンマ付き数字、例えば交通量を示す10,000台/日などは、4マス~5マスに詰め込んで良いと思います。
あくまで原則ですから、それを厳密に守って読み難くならないようにすることが重要です。こんなことで合否は決まらないはずです。読み手が理解しやすいように、読みやすくすることが答案を書く基本です。
行末のマス目にi-Constructionが収まりきらない時は、ハイフンを使って改行
生産性向上や担い手確保を説明する時、i-Constructionを書く人も多いと思いますが、これは1マス2文字の原則を守れば7マス必要になります。でも、そう都合よくマス目を残して書くのは至難の業です。
では、i-Construction(14文字)を行末に書くにはどうすれば良いでしょうか。
英文原稿では、長い単語が文末に来て、単語の途中で改行せざるを得ない場合、ハイフン”-”を使って改行します。手書きの日本語原稿でも、同様にハイフンを使って改行すれば良いはずです。
個人的には、読みやすさ重視の考えから、残り5マスなら無理やり14文字詰め込むと思います。また、i-Constrで改行すると、次の行の先頭がuctionとなり発音し難い(読みにくい)ので、そういう改行もしないでしょう。
文字数の多い数値や単位、数式を書く場合はハイフンを使わず切りの良さで改行
計算式は、改行して文章と別に書くのが普通ですから、よほど長い計算式でない限り、行内に収まらないということはないと思います。しかし、数字や単位は文章内に埋め込むことが多いので、行末に来るケースは多いと思います。
例えば、「許容越波流量q=2×10-4m3/m/sec」のように、文字数の多い数値や単位が行末にくる場合、どのようにすれば良いでしょうか。
基本的には、先と同様に1マス2文字の原則にこだわらず、読み手が理解しやすいように、切りの良いところで改行します。数式なのでハイフンは使いません。
実際の雰囲気を分かってもらうために、私の汚い字で手書きしました。読みにくいとは思いますが、試験官は、こんな汚い手書き答案を山ほど見なければいけないのです。



