PR

マジか?H31必須科目は16部門でH24と出題形式が変わるかも

過去記事

問題文が見えないH31必須科目。H24以前の出題形式とどのように変わるかを考えてみました。H24の出題形式は部門間でバラバラでしたが、今回の改訂で出題形式が統一されれば、過去問イメージを大きく変えなくてはいけない部門が出てきます。あなたの受験部門は大丈夫?

追伸:H31必須科目の「出題数は2問程度」と公表されています。(2018.12.04)

H24以前の出題形式は実にバラエティーだった

H24年以前の記述式の出題形式は、部門毎でバラエティーに富んでいました。H24の必修科目について、20部門の出題形式を表にまとめるとこうなります。

 

建設部門では、図表なしの問題が2問出題されるのが常識でしたが、他部門では図表ありの問題もあり、問題数も1問から5問までとかなりばらついていました。

応用理学部門では14枚もの参考図を使っていますし、情報工学部門では図表入りの参考資料が16枚もあります。

逆に繊維部門は4行の文章が1問のみでした。繊維部門では、前年まで参考資料付きの問題だったのがH24では資料なしとなり、年度間でも出題形式がばらついていたようです。

 

H31の問題形式は部門間でのばらつきを無くす方向

建設部門のように数行の文章だけなら、数十秒で出題意図は把握できます。

しかし、応用理学部門や情報工学部門のように、多数の参考図表や資料がある場合は、それに目を通さなければいけないので、それなりに時間がかかるはずです。

H24以前は、試験時間が2時間30分で3枚解答でしたから、図表や資料を確認する時間は確保できたのかもしれません。しかし、H31からは同じ3枚解答でも、試験時間は2時間に短縮されます。そのため、図表をたくさん使う問題形式の場合、時間的に厳しくなってくるはずです。

技術士レベルを国際標準に整合させるために、試験制度を変更していることもあるので、制度変更に伴い部門間のばらつきは、なるべく無くす方向になると思います。

すなわち、問題形式は全ての部門がH24と同じとは限らないということです。

 

現行の選択科目Ⅲでは図表を使う出題形式はほぼ無い

必須科目と同じく、2時間で3枚解答する現在の選択科目Ⅲの問題は、どの部門も問題数は2問、ほとんどの問題に参考図表はありません。

中には、H29の環境部門・環境影響評価Ⅲ-1や機械部門・ロボットⅢ-2などのように図表が使われている問題もありますが、問題作成上必要な図表が1つある程度です。仮に必修科目の問題に図表を使うとしても、この程度になるのでしょう。

H31の必修科目では、ほぼ全ての問題で、参考図表は使われなくなると考えて良さそうです。

 

必須科目は2問中1問選択で図表なしの問題形式が妥当か

2時間で3枚解答であれば、現行の選択科目Ⅲと同様に、2問中1問選択で図表なしの問題とするのが妥当なのかもしれません。

ということは、建設部門の場合はH24以前とほぼ同じような出題になる可能性は高いということです。仮に図表が使われるとしても1枚程度でしょう。

そうなれば、応用理学部門や情報部門のように、図表がたくさん使われることが当たり前だった部門は、出題形式のイメージを大きく変えなければいけなくなります。

また、5問中1問選択できた経営工学部門などでは、2問中1問に選択肢が狭まるわけで、出題テーマの予想が難しくなるかもしれません。

 

もしそうならH24の問題形式が変更になるのは16技術部門

仮にH31必須科目が、2問中1問選択で図表なしに統一されれば、なんと16技術部門でH24と問題形式が変わることになります。

変わらないのは、電気電子部門、化学部門、資源工学部門、建設部門の4部門のみです。

本当にそうなるなら、問題文を作成する試験委員も大変そうです。

H24の出題形式イメージで、受験準備を進める人は多いと思いますが、あなたの受験部門は大丈夫でしょうか?

追伸:H31必須科目の「出題数は2問程度」と公表されています。(2018.12.04)

タイトルとURLをコピーしました