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口頭試験までに技術士に必要な資質能力を身に付ける方法

口頭試験

技術士に必要な資質能力を確かめる口頭試験。試験当日までにその資質能力を身に付ける方法を紹介します。筆記試験合格者は、すでに相応の資質能力が認められています。口頭試験では、筆記試験で確認済み以外の資質能力を身に付けることが最優先となります。

筆記試験で確認済みの資質能力とは何か

筆記試験で確認された資質能力は次の3つです。

  • ①専門知識
  • ②課題遂行手順
  • ③課題解決能力

筆記試験を合格した人は、一応この3つの資質能力は認められています。

ただし、筆記試験で確認できる資質能力は、実務で培った資質能力かどうかは分かりません。にわか勉強で得た知識で、たまたまヤマが当たっただけかもしれないのです。

技術士には、実務経験で培った本物の資質能力を求められます。昔から技術的体験に基づいた課題解決能力が、技術士の絶対条件となっています。

そのため、口頭試験では体験業務の試問が中心となるのです。

口頭試験で確認する資質能力とは何か

口頭試験で確認される資質能力は次の3つです。

  • ①技術的体験に基づく課題解決能力
  • ②技術者倫理に則った行動力
  • ③技術士制度の理解力

口頭試験における最重要確認ポイントは、①技術的体験に基づく課題解決能力です。簡単に言うと、技術士にふさわしい実務経験が本当にあるかということの確認です。

口頭試験では、詳述業務で技術士にふさわしい内容を確認し、経歴票で技術士にふさわしい業務経験年数を確認します。単に体験談の確認ではなく、それが本人の技術的体験かどうかが重要視されます。

提出済み詳述業務を技術士にふさわしい業務にする方法

提出済みの詳述業務を技術士にふさわしい業務にするためには、課題解決ストーリーを次の3パターンのどれかに当てはめて説明するようにします。

  • ① 標準手法が適合しないので手法を工夫した
  • ② マニュアルが無いので合理的手法を見出した
  • ③ トレードオフの課題に対し最適解を提案した

深く考えずに書いた業務詳細でも、よく見れば3パターンのどれかに当てはまることは多々あるので、しっかり見直してみるべきです。特にトレードオフは、どんな業務にもおおかれすくなかかれあるので、よく考えてみましょう。

口頭試験までに技術士に必要な資質能力を身に付ける方法

詳述業務の課題解決ストーリーは、必ずペーパーに書くようにします。周りにいる技術士や上司に相談しながら、疑問点を出してもらい、ストーリーを固めていく作業を繰り返しましょう。模擬面接を受ける機会があれば、積極的に参加して説明の仕方などもレクチャーしてもらうのも有効です。

また、技術者倫理や技術士制度については、ネット上からFAQはたくさん拾えます。それらをかき集めて並べてみましょう。そして試験官が何を確認しようとしているかを考えてみましょう。回答の仕方を納得いくまで調べてみましょう。そうすれば、質問の本質も理解できるようになります。

このようにして、詳述業務の課題解決、技術者倫理、技術士制度の3つを中心に想定問答集を作り、内容を練り直す作業を口頭試験まで続けましょう。

この想定問答集のブラッシュアップこそが、技術士に必要な資質能力を身に付ける最良の方法なのです。

身に付いた資質能力は、試験官も感じるはずです。あなたの受け答えを聞いて、「この人は本物だ」と感じてくれれば、口頭試験で落ちることは無いはずです。

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