選択科目「施工計画」について、過去5年間の出題テーマを分析し、令和8年度の出題テーマを予想しています。
施工計画Ⅱ-1の出題テーマ予想
施工計画Ⅱ-1の4問は、土質基礎、契約制度、安全管理/DX、コンクリートの4分野に分かれて出題されます。これは今年も変わらないと思いますので、解答する分野を絞り込んで準備するのが効率的だと思います。
Ⅱ-1-1の土質基礎では、軟弱地盤(R3,R5)、切土斜面(R4,R7)、盛土擁壁(R6)に関連するベーシックなテーマが繰返し出題されています。盛土擁壁に関しては、R6に補強土が出題されているだけなので、今年は盛土崩壊に関するテーマになると予想されます。
Ⅱ-1-2の契約制度では、入札契約(R4,R7)、CCUS(R3)、法制度(R5,R6)に関連したテーマが出題されています。昨年は入札契約に関するテーマだったことから、今年は改正建設業法に関連して運用が始まった労務費に関する基準(標準労務費)が出題されると予想されます。
Ⅱ-1-3は、安全管理(R3,R4,R6)と建設DX(R5,R7)に関するテーマが出題されています。昨年は建設DXに関するテーマだったので、今年は労働安全衛生法の改正を踏まえた安全管理に関するテーマの出題が予想されます。
Ⅱ-1-4のコンクリートでは、維持補修(R4,R7)とコンクリート施工(R3,R5,R6)のテーマが出題されています。コンクリート施工が2年続けて出題されていることから、今年は昨年に続き維持補修のテーマになると考えます。維持補修では、R3に中性化が出題されているので、今年は、塩害対策がテーマになると予想されます。
令和8年度、施工計画Ⅱ-1の予想テーマ
予想Ⅱ-1-1:既設盛土の崩壊メカニズム、復旧工事での崩壊防止対策の留意点
予想Ⅱ-1-2:業法改正に伴う労務費に関する基準の導入背景、運用上の留意点
予想Ⅱ-1-3:労災防止に向けた労働安全衛生法の改正内容、適用に伴う留意点
予想Ⅱ-1-4:RC構造物の塩害による劣化メカニズム、補修施工における留意点
施工計画Ⅱ-2の出題テーマ予想
施工計画Ⅱ-2では、安全管理・品質管理・工程管理に関するテーマが繰返し出題されています。近年は、設問(2)でPDCAサイクルにおける対策を問われており、設問(3)でトラブル対応・制約対応・苦情対応が問われています。この傾向は、今年も継続されると思われます。
また、R6までは模式図を使って施工条件を示していましたが、R7では模式図が無くなり文章のみで施工条件が示されました。今年も、昨年同様に文章のみでの条件付与になる可能性は高いと思われます。
出題予想は難しいのですが、昨年同様、設問(3)で苦情対応を問われるとすれば、住宅地での開削工事の出題が考えられます。また、R4~R7まで安全管理と品質管理に関するテーマが続いていたので、今年は工程管理の出題を想定し、猛暑・豪雨期間でのコンクリート施工の出題が考えられます。
これらを踏まえて、令和8年度の施工計画Ⅱ-2の出題テーマを次のように予想します。
令和8年度、施工計画Ⅱ-2の予想テーマ
予想Ⅱ-2-1:住宅地内における開削工事の変状対応業務
予想Ⅱ-2-2:猛暑・豪雨期間でのRC橋脚の工程計画業務
施工計画Ⅲの出題テーマ予想
施工計画Ⅲでは、制度管理に関するテーマ(労務管理・入札契約・生産方式)と事業実施に関するテーマ(災害対応・脱炭素化・維持補修)が出題されています。
制度管理のテーマは、建設産業の持続性確保に関する内容が多く出題されており、事業実施のテーマでは、建設産業が果たす役割に関する内容が多く出題されています。いずれも、試験年度前の直近で話題となっているテーマが出題されており、その傾向は今年も変わらないと思います。
建設産業に関する最近の話題としては、制度管理関連では担い手の育成・確保や資材燃料の不足・高騰対応、事業実施関連ではリモート化やAI・データ活用などが挙げられます。このうち、資材燃料の不足・高騰は、中東情勢が不透明な状況では作問できないと思います。また、AI・データ活用は、これから方向性を決める問題なので出題し難いと考えます。
これらを踏まえて、令和8年度の施工計画Ⅲの出題テーマは、次のように予想します。
令和8年度、施工計画Ⅲの予想テーマ
予想Ⅲ-1:建設現場のオートメーション化の推進
予想Ⅲ-2:地域社会の守り手・担い手の育成確保



