選択科目「土質基礎」について、過去5年間の出題テーマを分析し、令和8年度の出題テーマを予想しています。
土質基礎Ⅱ-1の出題テーマ予想
土質基礎のⅡ-1の出題テーマは、基礎地盤、試験計測、盛土擁壁、切土斜面に分類できます。基礎地盤と試験計測は、毎年必ず出題されています。盛土擁壁はR3,R4で出題され、切土斜面はR5,R6,R7で出題されています。全く同じ内容の出題は無いことから、出題予想では、テーマ分類ごとに未出題の内容に絞ると良いと思います。
基礎地盤では、軟弱地盤や液状化地盤といった特殊地盤を対象とした出題が多く、未出題の特殊地盤としては傾斜地盤が挙げられます。試験計測では、地盤の性状試験と施工時の動態観測が出題されており、動的せん断試験や地すべり観測が未出題です。盛土擁壁は、変状損傷・品質管理が出題済みであり、補強盛土・補強土擁壁が未出題です。切土斜面は、地すべり抑止・地山補強・のり面保護が出題済みであり、地すべり抑制工が未出題です。
これらを踏まえ、今年の土質基礎Ⅱ-1を次のように予想します。
令和8年度、土質基礎Ⅱ-1の予想テーマ
予想Ⅱ-1-1:急傾斜地盤上の基礎形式、工法選定上の留意点
予想Ⅱ-1-2:動的せん断試験の原理、結果利用方法と留意点
予想Ⅱ-1-3:補強盛土・補強土壁の原理、盛土材料の留意点
予想Ⅱ-1-4:地すべり抑制工の種類と原理、適用上の留意点
土質基礎Ⅱ-2の出題テーマ予想
土質基礎Ⅱ-2では、盛土・切土・土留・基礎に関するテーマが繰返し出題されており、この傾向は今年も変わらないと思います。いずれの年度も、模式図を使って地形・地盤・土質・構造物などの条件が複雑に与えられています。
予想テーマの絞り込みは難しいのですが、R4,R5で豪雨による切土・盛土の復旧工事が出題されており、R7で地震による盛土の復旧工事が出題されていることから、今年は地震で崩壊した切土のり面の復旧業務が出題されると予想されます。また、基礎に関するテーマが2年続いていることから、今年は道路・住宅・鉄道に近接する土留掘削の検討業務が出題されると予想されます。
令和8年度、土質基礎Ⅱ-2の予想テーマ
予想Ⅱ-2-1:地震で崩壊した切土のり面の復旧対策検討業務
予想Ⅱ-2-2:道路・住宅・鉄道に近接する土留掘削検討業務
土質基礎Ⅲの出題テーマ予想
土質基礎Ⅲは、地盤構造物の建設段階と管理段階に関するテーマに分かれて出題されます。建設段階では、防災対策(R5,R6)、環境対策(R3,R5)、生産性向上(R4,R7)と同類テーマが繰返し出題されています。維持管理段階のテーマとしては、群管理(R3)、リスク評価(R4)、老朽対策(R6)、耐液状化(R7)が出題されています。
土質基礎Ⅲでは、ある程度大きなテーマを示した上で、地盤構造物の特性を踏まえて解答を求める特徴があります。また、近年の問題では、前文に時事ワードが入っており、最近の社会背景を踏まえたテーマが、出題されやすいと思われます。
そのため、建設段階では能登半島地震を踏まえた地盤構造物の性能確保、維持管理段階では八潮市の事故を踏まえた地盤リスクマネジメント推進が、今年のテーマになると予想されます。
令和8年度、土質基礎Ⅲの予想テーマ
予想Ⅲ-1:新設地盤構造物の安全性能・耐久性能・復旧性能の確保
予想Ⅲ-2:既設地盤構造物の地盤リスクマネジメントの推進




